タイの汁かけめし
ダックライス


(05年4月1日版)

拙著『汁かけめし快食學』にも書いた、宮崎県の「郷土料理」といわれる、だけどアチコチに似たものがある冷や汁は、先日「ガツンな冷や汁」で紹介した。

続いて、タイの代表的な汁かけめし、ダックライスだ。

これは、タイへ旅行した人たちが熱く語るめしの一つだが、おれが初めてダックライスの話を聞いたのも、タイをふらふらしてきた若い男からだった。たしか、1990年ごろ。彼は「ダックライスは、バンコクの街頭の風景ですよ。とくに朝などは、みんなこれを食べている。ゆでた鳥を切って、めしの上にのせ、スープをかけてくれるんですよ。うまいぶっかけめしですよ〜」と言った。

日本のタイ料理屋でも、これを出すところがあるのだが、おれはまだ食べたことがない。

『汁かけめし快食學』の原稿が進行していた、一昨年末だったか昨年始めだったか。バックパッカーで写真家の山本真梨子さんがバンコクへ行ってくるというので、じゃあ本に載せたいからダックライスの写真を撮ってきてとお願いした。

写真は頂戴したのだが、本には載せる余裕がなく、そのままになっていた。それを、ここに掲載します。写真は、たくさんある中から選び、軽くするため加工しました。

うーむ、風景としても、ガツンじゃなあ。これ、「ダック」というけど、「鶏」かな? よくわからないから「鳥」ということにしておこう。


ここは、なかなか大きな店。




写真の掲載は、はぶいたけど、写真左の左側のトッピングは、いろいろ選べるようになっている。うまそ〜


小さな店もありますね。わかりにくいけど、左側のケースのなかに、鳥がぶらさっがてる。


シンガポール、マレーシア、ミャンマーなどを旅した人たちも、ぶっかめしがうまかったし、ぶっかけめしがあったから食べ物のことは心配なかったとかいう。おなじコメ食の日本、こういう気軽な雰囲気で、うまい汁かけめしを食べさせてくれる店が、たくさんあるといいのになあ。最近は、どんぶり屋が目立つようになったけど、それにカレーライス屋もあるけど。もっともっと、いろいろあっていいと思う。『汁かけめし快食學』を読んで、もっと汁かけめしを食べよう!そしてガツンと力強く生きるのだ。


ザ大衆食大衆食的ヤッぶっかけめし