バー りーべ 北区王子1-3-15 tel 03-3910-1571 徳川吉宗のころからのさくらの名所、飛鳥山公園のふもとにたたずむ、古きよき時代風のバー。 |
そこだけ草木に囲まれた未開地的たたずまいの古いイカガワシイ、さくら新道の飲食店は前から気になっていた。 んで、『散歩の達人』1997年12月号の特集で横丁をやることになり、取材をすることができた。それからの付き合いである。 ようするに、ここは昭和30年代的トリスバー的伝説的戦後闇市的飲み屋的風情をとどめたバーといえるだろう。ま、ハイボールが似合う雰囲気といいましょうか。 そして、このマスターとママも、とにかく古くていいのだ。マスターはおれより1年先輩。30年ほど前に、この店の常連サラリーマンだったのが、ナント、従業員になってしまった。 しかも、かれは、某官庁酒系研究所に勤めていたのだ。それはもう、酒の燗をつけてもらえば、納得できる。この燗には、うなってしまいますね。 そのかれを従業員にしてしまったママは、大正14年生まれだが、いや達者なこと。こんな2人は面白いに決まっている。 ときどきここで何もかも忘れ、バカ話にひたるのが楽しい。 |
こちらもご覧ください 当サイト 「さくら新道・柳小路」 |
さくら新道の入口は、この写真では奥側で、JR京浜東北線王子駅中央口改札を出て西側すぐのところだが(駅ホームから見える)、入口周辺は草が生え夜は暗い。 しかし歩くほどに自動的に灯りがつくようになっているのが、異次元空間にまよいこむ感じで、いとおかし。 いまでは、こういう建物、風情の飲み屋横丁は本当に少なくなった。 いつまでも続くように、どうかみなさまも訪ねてみてください。 |