渋い名所、東京北区王子さくら新道のバー[リーベ]
(2002年9月11日記)
バー リーベ

バー りーべ
北区王子1-3-15
tel 03-3910-1571


徳川吉宗のころからのさくらの名所、飛鳥山公園のふもとにたたずむ、古きよき時代風のバー。
そこだけ草木に囲まれた未開地的たたずまいの古いイカガワシイ、さくら新道の飲食店は前から気になっていた。

んで、『散歩の達人』1997年12月号の特集で横丁をやることになり、取材をすることができた。それからの付き合いである。

ようするに、ここは昭和30年代的トリスバー的伝説的戦後闇市的飲み屋的風情をとどめたバーといえるだろう。ま、ハイボールが似合う雰囲気といいましょうか。

そして、このマスターとママも、とにかく古くていいのだ。マスターはおれより1年先輩。30年ほど前に、この店の常連サラリーマンだったのが、ナント、従業員になってしまった。

しかも、かれは、某官庁酒系研究所に勤めていたのだ。それはもう、酒の燗をつけてもらえば、納得できる。この燗には、うなってしまいますね。

そのかれを従業員にしてしまったママは、大正14年生まれだが、いや達者なこと。こんな2人は面白いに決まっている。

ときどきここで何もかも忘れ、バカ話にひたるのが楽しい。

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当サイト
「さくら新道・柳小路」
さくら新道 さくら新道の入口は、この写真では奥側で、JR京浜東北線王子駅中央口改札を出て西側すぐのところだが(駅ホームから見える)、入口周辺は草が生え夜は暗い。

しかし歩くほどに自動的に灯りがつくようになっているのが、異次元空間にまよいこむ感じで、いとおかし。

いまでは、こういう建物、風情の飲み屋横丁は本当に少なくなった。

いつまでも続くように、どうかみなさまも訪ねてみてください。
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