パリー食堂


(06年5月12日掲載)

埼玉県秩父市番場町19-8

見るからに戦前のカフェーを感じさせる建物だ。その名前も「パリー食堂」と、かつてのモダニズムを彷彿とさせる。

5月11日、小鹿野町からの帰り。午後1時ごろ、まだ昼飯時だったし、暖簾も下がっているので入った。昼なお薄暗く、どんより湿った空気、人の気配がない。入って右手奥へむかって、デコラトップのテーブルが並ぶ様子は、古い大衆食堂の姿そのものだった。しかし、奥からあらわれたおばさんに、アッサリ「準備中」と言われ、「えっ、そんなあ…」と思ったが、スゴスゴ退散した。ま、そんなこともあるか。

秩父神社から秩父鉄道のお花畑駅や西武線西武秩父駅へ行く途中。下の写真は「小池煙草店」、右から左へ読む。交差点を左へ行くと秩父神社、右へ行くとお花畑駅や西武秩父駅。背後にパリー食堂。この周辺には、かつての旦那衆の繁栄を偲ばせる、こういう戦前の建物が残っている。

今回は、外観を眺め入って見るだけで終ってしまったパリー食堂だが、いつか食べることはあるか? はたして?




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