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2009/11/18
ザ大衆食のサイトに、東京・墨田区業平の〔いこい食堂〕を掲載。


いこい食堂 その1(その2
墨田区業平4丁目15-11


(09年11月18日掲載)

07年12月、取材撮影をさせていただきながら、とりあえずブログに報告したまま、当サイトには掲載してなかった。

住所は業平だが、最寄駅は押上になる。いまや押上は、京成電鉄、都営地下鉄、東京メトロ、東武鉄道の電車が乗り入れるところとなり、近くには、東京タワーのような、それより高いナントカタワーが建設中だ。

押上駅の近くには、古い〔押上食堂〕があり、2001年8月ごろに、当サイトに掲載している。おれが押上駅を利用するのは、この〔押上食堂〕のある押上から、〔いこい食堂〕とは反対の向島方面に用があることが多く、〔いこい食堂〕のあることは知らなかった。

初めて〔いこい食堂〕と出あったときのことは、ブログ版2007/04/06「なぜ『「こつ」の科学』なのか、そして押上のいこい食堂」に、このように書いている。

2007/04/02「押上よしかつ もんじゃで清酒が意外によい」に書いた、4月1日はよしかつへ行くために押上駅で降り、初めてのB1出口を出た。するとスグ目に入ったのが、「いこい食堂」という文字。オッと思ったが、日曜日は休みらしい。ガラス窓になにやら貼ってあるので近づいて見たら、「五百円定食」とあって「1番」から「12番」まで。人気の順番なのだろうか。とにかくオモシロイので写真に撮った。

1番、アジフライ。2番、串カツ。3番、エビフライ。4番、メンチカツ。5番、カニクリームコロッケ。6番、野菜コロッケ。7番、たらフライ。8番、キスフライ。9番、チキンカツ。10番、ヒレカツ。11番、目玉焼、ナットウ。12番、小ヤッコ、ナットウ、生玉子。


そのときは、いこい食堂は閉まっていたし、ほかに用があったので、右の写真を一枚撮っただけだった。

なかなか行く機会がなかったが、その年末、ブログ版2007/12/13「食べ飲む、携帯動画番組の撮影スタート」に書いたように、携帯動画番組で「エンテツの大衆食道」をやることになり、その1回目の撮影を〔いこい食堂〕でやらせていただくことになった。撮影は12月12日の午後1時すぎだった。

前に、ちょっとだけ書いた。コメディライターあんどプロデューサーの須田泰成さんがプロデュースの携帯動画番組マイコメ(コメディ専用サイト)で、おれが食堂や酒場をめぐるの、きのうからロケが始まった。

まずは、押上、というか住所的には業平になるが、「いこい食堂」、そして鶯谷の「信濃路」。

おれが出るのだから、トウゼンこれまでのグルメ番組や、そのテのものとはちがう。むしろ、そのおかしなところを笑い飛ばすように作るのだ。なにしろ、なんの打ち合わせも台本もなく、取材OKだけとって、ぶっつけ本番でやり、おれはひたすら店の人とシャベリながら食べ飲むだけ。イチオウ最低のガイド情報はテロップで流すが、「存在自体がコメディ」といわれるおれの「地」そのものでやる。

打ち合わせも台本もないのは初めて、しかも話したことがないひと相手なので、けっこうやりにくいが、そう思ってしまうととまどいが出て失敗するだろうから、「ままよ」と度胸だけで、やりぬいた。けっこうのってやれた。

13時からのいこい食堂では食べるだけだったが、信濃路では15時ごろからひたすら飲む。1人で銚子5本をあけ、緑茶ハイを2杯飲んだら、もうベロベロ。


ご主人と奥さんでやっている食堂で、撮影に協力いただき、お世話になりました。

おれも写真をたくさん撮らせていただいたのだが、残念なことに、そのあと保存しておいたパソコンのクラッシュで全部失った。たまたまサイズ変更しブログに使用したものが残っていたので、それを掲載する。

左の写真。なかの壁にも、500円定食の人気ランキングが貼ってある。いうまでもなく、定食500円というだけでもうれしいのに、これだけ種類があるのだから、すごいものだ。

もちろん、ほかにも600円以上の、いろいろな定食がある。さらに、写真の右隅に少しだけ写っているが、単品のおかずがガラスケースに並んでいたりする。おれは、人気一位のアジフライ定食を頼んだ。

アジフライは、アジフライだけではなく目玉焼きが一緒だ。全体のメニューもそうだが、できるだけ安い料金で、いろんな種類のものを食べて食事を楽しんでもらおうという食堂のひとの心遣いが感じられる。

働き生きるひとたちが、どんなに食事を楽しみしているか、わかっているのだろう。こういう食堂で食事をすれば、一日働いたあとの疲れが癒されるにちがいない。

おもしろいことがあった。そのことは、ブログ版2007/12/19「アジフライに関する無限的研究 その5 やきそばソースがいい!」に紹介している。

先日取材をさせてもらった押上の「いこい食堂」には、神戸のオリバーソースがあった。「なぜ」と聞いたら「お客さんがこれがよいというもので」というこたえだった。関東では勢力のある某有名メーカーではないところが、なかなかオモシロイではないか。実態はこういうふうにバラツキ好みがあっても、マスコミテレビ大メディアレベルになると、有名メーカーに集約されてしまう構造がある。

オリバーソースは名前は聞いたことがあるような気がするが、現物を見たのは初めてだった。このとき500円のアジフライ定食を食べたのだが、おれは習慣で醤油をつかってしまった。あとで、オリバーソースで食べてみるべきだったと思った。このソース、地元の神戸での人気はどうなのだろうか。


いやあ、まったくおもしろい。関西の神戸のローカルなソースが、ここ東京の下町の大衆食堂で愛されているのだ。

『BRUTUS ブルータス』の08年3月15日号の特集は「みんな食堂」だった。そこには〔いこい食堂〕が見開き2ページで載っている。

 ここは創業50年。もとはラーメン屋だったそうだが、昭和40年代に隅田川沿いにセメント会社などが増えて労働者向きの食堂に。定食の種類が多いのは、毎日食べても飽きないようにというご主人の心遣いの表れなのだ。

ご主人は、おれと歳が近い。撮影しながらの短い時間だが、話を聞いた。このあたりは工場地帯、労働者のまちだった。食堂を始めたころは、たいしたおかずの種類がなかった。魚の種類も限られていた。いまはいろいろなものが食べられるようになった。

押上駅周辺は、都心に近くて便利ということが認識され、大規模な再開発が進み、かつての中小零細工場もマンションに変ってきている。人口流入の多い地域だ。ナントカタワーもでき、さらに、どんどん変っていくことだろう。

ところで、このアジフライ定食を、おれはどのように食べたか。いや、アジフライというより、目玉焼きである。それは、動画におさまっているのだが、この番組は、4回ぐらいでチャンネルごと消えてしまった。

手元にあるビデオからキャプチャ画像を作成し掲載する。幻の「エンテツの大衆食道」第1回〔いこい食堂〕編を、つぎのページでお楽しみください。ナレ−ションがおもしろいのだけど、静止画像だけでガマン。その2へ→クリック地獄




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