老若男女の地元民が集う有名店
京都新京極 スタンド

京都市中京区新京極通四条上ル中之町546

(03年11月27日掲載、06年4月22日追記)
ただ呑んでるだけの駄目ブログの吸うさんが
4月9日京都へ行ってスタンドの写真を送ってくれた


どーも、ありがとね。





ただ呑んでるだけの吸うさんの感想タワゴト

あへ?日曜日に行ってきましたよ。
酔っ払いオヤジ達がとぐろ巻いてる路地裏の寂れた食堂かと期待して行ったら、繁華なアーケードの中の活気のある店でちょいとガッガリ...

ん?...また平日に行くと雰囲気が違うんだろうけど...

●吸うさんのブログ…クリック地獄


(06年4月5日 追記)
札幌のMさんからメールをいただいた

実は京都へ行く用事がありまして、
そのとき知人に「あなたはいかなければならない店がある」
と有無を言わせずつれられて行った店があります。

新京極の「スタンド」です。

お知らせしなくてはと思い、
念のため、「スタンド 京都」で検索すると
トップは大衆食のサイトでした。さすが情報は集まってますね。

もうなにも言わずに虜になり、
二泊三日の滞在中に三回行きました。

ちくわ天、ハムカツ、やきぶた、、、
もう基本がそろいすぎております。

あの狭い中での見事な接客。
客層の広さと同時に、働いている年齢層の広さ。

こういう食堂が見事に残る、京都の懐の深さを感じました。

あまりの感動でメールしてしまった次第です。
京都は他にも埋もれてそうで、また探りに行きます。

■Mさん、どうも、ありがとうございます。
たしかに、スタンドの客層だけではなく、働いているみなさんの年齢層の幅は、イッタイどれぐらいあるのだろうか? 80歳ぐらいかと見えるバアサンから青年まで。すごいことです。


(05年3月6日 追記)
おれエンテツ、やっと行ったぜ

レポートが遅くなってしまったが、とりあえず簡単に、これだけ書いておこう。下記の佐藤さんのレポートから1年ちょっとすぎた昨年04年12月9日、京都に泊まり、ついに「スタンド」に入った。

すばらしい!と、まずそのたたずまいに惚れ惚れする。昭和2年(1927)創業だそうで、大正から昭和初頭のモダニズムの面影を、そのまま建物の細部からインテリアにまでたくわえたようなたたずまいが、ほかにない特徴。なにせ、入ってすぐのレジには、木製のレジスターがあるし。

着いたのは5時ちょいと前だったかな。入って正面右側の長い大理石づくり(ホンモノか?)のテーブルに座る。向かい側にブルゾンの中年オヤジ、晩酌の様子。軽く会釈。奥のほうでは、紺スーツにネクタイのサラリーマン4人ばかりが、生ビールをグビグビやりながら、名刺交換したり。かたや正面左側に並ぶテーブル3台、奥は30歳ぐらいの女1人、真ん中は学生らしき若い女2人、手前に初老の夫婦、どうやら旅行者はおれだけ、といったあんばい。それぞれ落ち着いて飲食を楽しんでいる雰囲気だ。

いまさら紹介するまでもなく、安いうまい豊富なメニューも有名なのだが。大生セット1140円、日替定食860円、ラーメンライス定食640円、かす汁400円、ぶた天600円……。かす汁、ぶた天を見ると、「関西に来た」という気持になる。

つぎの予定があるので、ここでめしを食べてしまうわけにはいかない。大生セットを注文した。ドカンの大ジョッキ生ビールに、メンチカツやポテトサラダや枝豆など数品が一皿に盛られ、大満足。

で、しかし、問題は、このあとだ。桂の串カツ飲み屋「だるま」へ行って飲み、それから……朝寒くて気がついたら、下着だけでホテルのベッドの上で寝ていた。まったく記憶がない。そして、デジカメで撮影したはずのスタンドの写真が、消えているのだ! なんてこった。ちかごろ酔ったときは、どうも解せないことがある。気をつけねばと思っていても、飲み出せば気をつけようがないからなあ。

でも、神戸へ向かわなくてはならない。もう一度スタンドの前へ行ったが、まだシャッターが下りていた。ズズーン、二日酔い、頭が痛い。

気になるのはスタンドの入口の暖簾。以前、前を通って見たときは、アーチ型だったような気がするのだが、まっすぐのものだった。おれの記憶ちがいだろうか。ま、とにかく、また行くぜ!


(03年11月27日掲載)
京都出張の佐藤さん愛顧の食堂。
佐藤さんからのスペシャルレポート、だあ〜




佐藤さんが送ってくれた、スタンドの計算書。
金額のところをチェックするの。
昔、よくありましたね。
上の店名の文字がレトロで、しかも右から左へ読む。
歴史がしのばれますなあ。


京都に営業に行くたびに(っていうか2度目)寄っているお店に
スタンドというのがあります。四条、新京極通りにあります。
んで、今回も一人でふらふらと酒を飲みに行きました。
ここの伝票が変わっていて・・・・・・説明ができないので
エンテツさんにお送りします。
酒は各種あり、つまみも豊富、定食、ラーメン、そばなど
なんでもありの感じです。

さて、ここで小一時間飲んでいたのですが、初老の夫婦が隣の席に
いて、しばらくしたところでおやじに声をかけられました。
以下、実況。( )内は佐藤の心の声です。

おやじ「あんた、サラリーマンやろ。わかるんや、オレには」
佐藤「はあ」
おやじ「そうだな、35から45歳ってとこだな。奥さんと子どももおって
大変やろ、今の時期は。不景気やさかい。わかるんや、オレには」
佐藤「はあ」(わかってないよ!まだ奥さんも子どももいないよ)

おやじ、色々と佐藤について想像をめぐらし、佐藤の知らない
家庭での佐藤について詳述。
ここでお手洗いに行っていた奥さん登場。

奥さん「えらいすいません。この人もうボケとるさかい、気にせんといてください」
奥さん、おやじに向かって
「あんた、こんな若い人つかまえて、迷惑を考えな、ええ年こいて」
おやじ「いや、オレにはわかるんや。男同士はテレパシーで、な」
佐藤「はあ」
おやじ「あんた、そろそろその年やと課長やろ」
佐藤「はあ」(20代でもう部長だよ!)
おやじ「課長はなあ、大変や。上からはぎょうさん文句言われて、
部下は思うように動かんしな」
佐藤「はあ」
奥さん「あんた、もう黙っとけ。えらいすいませんな。夫婦してボケてます」
佐藤「いえいえ」

おやじ、奥さんの抗議をさえぎり
「うるさい、男同士はテレパシーや。オレも課長だったこと、あるねん。
部下も30人からおってなあ。兄さんところもそうやろ」
佐藤「はあ」(部下いないんだけどなあ。一人部長だし。それにしても
面白いからもう少し聞いておこう)
おやじ「男にはなあ、こういう癒しの場が必要なんや。家帰る前に
奥さんに内緒で一杯な、疲れをとって」
佐藤「はあ」

奥さん、耐え切れなくなり、おやじをはたく。佐藤への介入を巡り
奥さんとおやじ、攻防戦をくりひろげる。
おやじ、佐藤に向かって「オレにはなあ、わかるんや」
以下、延々と続く。

・・・・・・ということで、かなり楽しんできました。
おやじと奥さんのトークを聞きつつ、つまみを2、3。
その後定食を食べて帰りました。

エンテツさん、こんなところでよいでしょうか?
あんまり食堂の報告になっていない気がするが、
まあいいか。


エンテツより。
佐藤さん、ありがとう、お店の雰囲気が伝わってきますですよ〜。大衆食堂というのは一人でフラリと入っても、こういうふうに楽しめちゃうんだよなあ。おれなんか初めてなのに話がはずんで、そのあと一緒にハシゴ酒ということがあった。ま、なかには、ときどきアブナイ人もいるけどね、それはまたそれでオモシロイ。

さてそれで、このスタンドについては、ほかにも知っている人がいて、綾繁さんは「林さんに連れていってもらって以来気に入って何度も行っています。店内の雰囲気もいいし、ちょっと飲んでいろいろ安く食べたいぼくには最適です。ちなみに、「sumus」中公文庫特集で岡崎武志さんのバックに映っているのが「スタンド」です」だし、濱田さんは「大学が京都だったので(京都大学ではない)、私もスタンドにはよく行きましたよ」だって。

なんじゃ、佐藤さんは出張中で出席できなかったけど、綾繁さん、林さん、岡崎さん、濱田さん、先週の21日に日暮里で飲んだ面子じゃないか。

さっそく『sumus』の別冊「まるごと一冊中公文庫」を取り出してみると、ありましたありました岡崎さんが写っている写真、バックに「スタンド」。なるほど〜、いいたたずまいだねえ、エーイ、載せてしまえ。

そのかわり『sumus』の宣伝と岡崎さんの近著の宣伝をしておこう。

最近はスムース文庫まで出している、本を読むのが楽しくなるsumusは、コチラ

そして古本屋めぐりと古本読むのが楽しくなる、岡崎武志さんの近著『古本極楽ガイド』、ちくま文庫から好評発売中。

こんど京都へ行ったときは、必ず寄ろう。


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