御徒町食堂

台東区上野5-20-5



ヨッ、古いお姿写真の登場。
『大衆食堂の研究』1995年から10年、
というわけで、
古い埋もれた写真を掲載しよう。
どちらも1992年ごろの撮影だと思う。

(05年6月29日掲載)

『大衆食堂の研究』には、こう書いた。「JR山手線御徒町駅北口横のガード下。装いは新しいが歴史は古い貴重な山手線の駅前食堂である。定食セット中心、いかがわし度1。ここの看板の文字は太くて肉体的で昭和三〇年代の大衆食堂らしい。よって、名誉2にしておく。」

『散歩の達人』1997年4月号「大衆食堂の逆襲」にも登場しているが、このままの姿だ。「看板にある「安くて、美味しい、良心的な店」という言葉もうなずける」と記事にある。

そのあと、内外装とも変わった。看板もかわり、イマ風?の細面のデザインになった。メニュー構成も、いわゆる和洋中なんでもアリだったのだが、「和」系が減り、中華系が増えたような印象がある。しかし、ここの特徴は、和洋中がテキトウに組み合わさったおかずのセット定食で、なんだか得したような気分になれることだろう。



JR御徒町駅、秋葉原寄り改札口を出てすぐの、高架下にある。1960年代中ごろ、近所でアルバイトしたことがあるが、むかしから中小零細会社が密集する、かなりの飲食店激戦地だ。そこで生き残ってきた。比較的大きい食堂なのに家庭的な雰囲気で、おかみさん相手に世間話しながら酒を呑んでいるオヤジなどがいた。最近の様子はわからない。息子さんがあとを継いでいる。


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