揚羽屋、よたび 2004年7月13日訪問

いま少しずつあきらかになる、揚羽屋、その家の真相、料理の真相、そして長野小諸佐久地方の驚異の食。

(2004年8月6日版)

正確には、何回目の訪問になるのか、たぶん4回目だろう。7月13日に長野県小諸の揚羽屋を訪れた。とりあえず、今日は、そのサワリだけを、ここに掲載する。いろいろたまりすぎて、一度に全部掲載しようとすると、なかなかできないので、順次少しずつでも載せていきたい。

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オンナは、血のしたたる「アユのせごし」を見て、「キャーッ」とは叫ばなかったが、「やっぱり長野県は食べるものがちがう!」といった。なんか「ビンボー長野県は食べるものがちがう!」とも聞こえたが。あきらかに、イナゴやザザムシやハチの子や、そして前回昨年揚羽屋を訪れたとき亭主が「このへんじゃカイコも食べましたよ」といったことが記憶にあってのことだろう。オンナの育った家では、「カイコ」のことは「オカイコ様」とよび、けっして食べるなど思いつかなかったのだし。



だがしかし、その「アユのせごし」を一切れ食べたオンナとおれは、あとはもう夢中だった。例によって写真を撮るのすら忘れ。かなり食べたところで正気にかえり、そうそう写真を撮らねば、というわけだった。

「アユのせごし」とは、アユを内臓もそのまま丸ごとぶつぎりにしただけの刺身で、水温とアユの成長との関係で、この地方で7、8月ごろ一ヵ月半ぐらいしか食べられないものなのだそうだ。

そして、亭主とおれは例によって、うまい地酒「亀の海」を飲み交わすこと数時間。午後2時半ごろから約4時間半飲みつづけ、おれは泥酔状態で、そこから新幹線も利用して、どうやって埼玉は北浦和の自宅に帰ったかもわからない。

さらに明らかになった、小諸佐久地方の食、そして揚羽屋のとなりのボロなモダンのアヤシイ建物はなんなのかなんだったのか、さらに、ナント揚羽屋が経営する温泉旅館もあるのだ、これが……おどろきの連続。というが、大半は酔いの中の話で、覚えていないのだが。

詳しい報告は、後日。


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