ザ大衆食トップブログ版日記


『ミーツ・リージョナル』10月号「ザ・めし」特集
大阪・西区南堀江 成金屋食堂
大阪市西区南堀江4-20-10

(08年9月15日掲載)

8月6日、9月1日発売の『ミーツ・リージョナル』10月号「ザ・めし」特集の巻頭エッセイを書くため大阪へ行き、成金屋食堂で取材もかねて食べた。とりあえず、簡単に、画像を掲載しておく。



ここで戦後まもなく開業し60年近い。
先代がつけたという愛嬌のある店名に笑った。
10時開店。11時過ぎに入った。
いかにも近隣に愛されている食堂という感じで、
すでにひっきりなしに客の出入りがあって、混雑していた。
12時になると、待ってましたとばかり勢いよく入ってくる、
作業着姿の人たちが増えた。
あたりは中小零細企業なかでも建設関係が多いらしい。

客はめしと汁を注文しおかずを持って席に座る。
おかずの棚には、すぐ新しいおかずがならぶ。
うどん、そば、どんぶり、カレーライスなどもある。
めし特小150円、小170円、中200円、大250円。

身長180センチぐらいある体格のよい青年が、大めしを注文した。大は中の倍、どんぶり二杯分ぐらいの山盛りあった。彼は、それを大口をあけてワッシワッシ食べる。すかさずカメラマンが撮影をお願いする。快諾を得た。その、力強くめしくう姿は、表紙を開いたところのもくじページと、「ザ・めし」特集の大扉を飾った。



演出が少ない、めしくうための簡潔な空間に、めしくうよろこびが満ちていた。

汁は、みそ汁100円のほかに、すまし汁に玉子を落とした玉吸い150円(下の画像の上)と豚汁230円が人気だった。玉吸いは「ぎょくすい」と読む。関東では見かけないが、大阪、京都、神戸の食堂では見かける。
豚汁はトンジルではなくブタジル。ただ「ブタ」というひとがほとんど。「ブタ中」といえば「豚汁とめし中」のことらしい。
関東の食堂にはないメニュー、きざみ。

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