大衆食堂のお言葉
東京・地下鉄銀座線上野駅JR乗換え口改札前[おかめ]で。1997年8月撮影。
このような憩いの店も、追い立てられ閉店となりました。詳しくはクリック地獄。
02年3月19日の朝日新聞の記事(杉山麻理子記者)から。 墨田区横網の国技館の北にある 下総屋食堂の店主、富岡昭馬さん71歳は、こう言っている。 「大衆食堂やめないよ」 「何だかんだ言っても、日本人の主食はお米だ」 (2003年4月18日記) ある大衆食堂の主人は言った。 「このような食堂がなくなってはいけないと信じています。 食堂は毎日の食事のおかずです。 マスターでもシェフでもない、おばちゃんおじさんです。 おかずはあきがきません。 それが食堂だと私は思えるようになってきました。 ある食堂の主人は言った。 「食堂をやっているとバカにされます。“なんだ定食屋か”ってね。 露骨に軽蔑されたこともあります。 カネを投げて出す客もいました」 ある食堂の主人は言った。 「うちには特別にうまいものなんかありません。 ふだん私たち家族がたべているものがあるだけです。 そんなにうまいものがたべたかったらよそへ行ってよ」 そしたら、さば味噌煮をたべていた常連が言った。 「おやじ、このさばの味噌煮、うまいよ」 |