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荻原魚雷さんのお言葉

(2002年10月17日記、2002年10月21日改訂)

最初に宣伝。すでに始まっているが、11月10日(日)まで、「sumus」の同人、林哲夫さん、松本八郎さん、荻原魚雷さん、扉野良人さん、山本善行さん、南陀楼綾繁さんが選ぶ秋の文庫・新書フェアがある。場所は、リブロ池袋店と青山店。テーマは「食をめぐる本」「本をめぐる本」そして各自の好きな分野。

で、そのパンフレットに、荻原魚雷さんは、こう書いている。

私は自炊率八割。たまに外食するけど、活字を読みながらじゃないと、食がすすまない。最近、仕事しないと、メシはうまくないということがわかった。

うーむ、いかにも本好きらしい一言だが、「仕事をしないと、メシはうまくないということがわかった」というのは「空腹なら何を食べてもうまい」より、はるかに説得力があるし、食事と料理の本質に関わることのような気がする。

食べて仕事し、仕事して食べるというのが、ふつうのひとのふつうの日常なのだから。そのシチュエーションのなかに、食事や料理はあるのだ。大衆食堂や定食屋などは、そのためのものであり、究極のふつうのメシゴト屋といえるだろう。

ところで、さらに魚雷さんは、こう言う。

こないだ入ったラーメン屋は「雑誌、新聞等は読まないでください」という貼り紙がしてあって、いっきに食欲が萎えた。エラそうな、店は嫌いだ。そういう店には「潰れろ」と呪いをかけることを忘れない。

がははははははははははははは。大衆食堂には、必ず、といっていいほど新聞や雑誌が置いてありますね。ま、憩いの友ともうしましょうか。「産経」と「赤旗」とエロ漫画が一緒にあったりするのも、おもしろい。


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