週刊宝島における愉快現象 (2002年11月13日記) ぎゃああ、これはジョーク&ギャクなのか、本日6日発売の『週刊宝島』のセンターグラビアの「焼き鳥」で、おれが田崎真也さんと「対談」したような???仕立。しかも…。ああ、ななんとなんとなんと、これはミスかギャグか?笑える。請う立読み。 と、これは、去る6日からトップページに書いておいたのだが、もうこの号は店頭に並んでいないのでここに転載。 週刊宝島のこの記事をご覧になれなかった方、ザンネンデシタ。もう笑えました。なにしろおれと田崎真也さんが対談しちゃっているのだから。そして当然のことだけど、見事なまでに、まったく話が噛み合っていないのだから。 そもそもが「『食』通が選ぶ本当にうまい焼き鳥店10」という、すごい見出し。そして田崎真也さんは「塩焼きにはブルゴーニュ産の白ワイン、タレなら南欧産の赤ワインと、自分の店の焼き鳥に合ったお酒しか置いてない店が好きです」 なーんて言っているのに、おれは「赤ちょうちんスタイルが性に合っている」「焼き鳥は、大衆文化の最高傑作ですからね」「おすすめは、埼玉県北浦和にある『志げる』。線路わきにあって、もう戦後のバラックのような汚い店なんだけど、そこで食べる焼き鳥とお酒がまた旨い」なーんて調子でね。 もちろん対談はしていません。インタビューのときに対談形式にまとめるという話もなかった。でも、結果的に、これはすごい皮肉ともいえる対談で、いやあ、歴史的な大傑作です。ライターさんの創作力に脱帽。 というのも、これはいま流行の「新感覚」の焼き鳥ブームを取り上げたセンターグラビア特集で、「『赤提灯』『縄のれん』に象徴された焼き鳥屋に代わって」台頭してきた「女性に人気のダイニング焼き鳥店」のチェーン店を持ち上げるものでして、であるから、おれだけが、そんなダイニング焼き鳥店なんかクソクラエ発言なのです。 「焼き鳥よおまえもか」と言いたいほど、またぞろ「女性に人気の」店が持ち上げられる。クタバレ!コジャレ女。クタバレ!ダイニング焼き鳥店。われらが赤ちょうちん、バンザーイ。という気持を、もしかしたら、宝島の下請け貧乏ライターさんがおれの発言に託されたのではないかとも思われるのである。 そういうわけで、記事中の少なくないミスや創作については、おれは文句をたれないことにしました。しかし、ボルガが思い出横丁にあるといった間違いはマズイね。 ちなみにおれが推薦の店は、祖師谷大蔵の[たかはし]、神楽坂の[鳥忠]、新宿西口の[ボルガ]、新宿三丁目の[鳥田村]、アメ横ガード下の[大統領]、そして地元北浦和の[志げる]。よく行ったか行っている、1962年上京後のおれの飲酒歴の足跡が残る焼き鳥屋。普通にうまければいいのですよ。安くて気楽が一番。鳥田村を除き、いまでも、しばしば、あるいはときどき、ほんのときたま飲みに行きます。 もう一度いおう。クタバレ!コジャレ女。クタバレ!ダイニング焼き鳥店。われらが赤ちょうちん、バンザーイ!!!!! じつは、これを書いたあと、続けさまにチャンスがあって、[鳥田村]へ行くことになった。やはり、なかなかよいところであるね。 メシゴト雑記│事項索引 |