03年5月7日(水)
日本初「コナモンの日」
日本コナモン協会設立記念イベント
第二部「たこやき塾」 大阪で創業50年、「美味しいたこやきを生み出す」ことだけに試行錯誤し、たこやきを焼き続けた、いわば“なにわの頑固職人”を貫く<うまい屋>店主・喜多武俊さんによる実演、そして喜多さんが使う同じ材料で参加者もたこやきをつくる。
「1に味付け、2にお鍋、3に火加減焼き加減」が喜多さんの口ぐせ。粉をダシ汁で溶いて焼き始めた。粉はゆっくり、泡立てないように溶く。ダシ汁は7種の材料を使っているが、それを知っているのは喜多さんと右端の息子さんだけ。一子相伝。「2人一緒に交通事故で死んだらうまい屋はおわりですわ」手も口も一緒に動く。 |
熊谷さん「最初のわたしのタコヤキの本にはうまい屋さんは載っていません。何度も行って食べて声をかけようとするのだけど、口を真一文字にむすんで怖そうな顔で焼いているので」と熊谷さんがいえば、喜多さんは「なんどウルサイ帰れといったかわかりませんな、でも”勉強しにきた”といわれたんでな、わたしもうまいたこやきのために勉強をし続けてきたもので、勉強という言葉によわい」しかし、喜多さんは75歳だが、とっても若い。 その一子相伝の溶き粉で、参加者もたこやきに挑戦。関東の人たちばかりだから、焼くのは初めてというひとも多かった。これで味をしめて、大阪のひとのように家でもやるでしょう。おれも、この専用鍋買ってやりたくなった。なんといっても楽しいし。コナモンの面白さは、粉といろいろなものを混ぜ熱を加えることによって変化し生まれる味だ、まさにここに生のまま食べるのとはちがう、料理の真髄がある。 そしてピザあるいはピッツァもそうだが、ようするに小麦粉を使うのは安いからであって、コナモンは安い材料でうまいものを作ってきた貧乏食通大衆が育てた独創的な文化なのだ。大阪の店で食べるには一時間以上ならばなくてはならないという、うまい屋の280円のたこやきを食べながら、しみじみそう思ったのであるよ。 それにしても、近頃のうどんそば、それにラーメンも高すぎるなあ。あれはやはりたこやきのように立ち食いを基本に、もっとうまく安くの基本に立ち返るべきだよ。それにね職人は威張ってはいけないよ、喜多さんのように仕事に厳しくひとには優しくじゃないとね。 ま、そういうことで、うまい話と時間はまたたくまにすぎ、うまい興奮のうちにイベントは終了しました。 主催:日本コナモン協会 協賛:オタフクソース梶A日清フーズ梶A岩谷産業梶Aキリンビール 協力:ピッツェリア トラットリア パルテノペ、うまい屋、JA兵庫、シバタプラセールファーム、大阪大学浪花文化研究会 みなさんご苦労さまでした。 さあ、まだまだこれからだ、日本コナモン協会。 |