ぶっかけめし復権本部

(2001年11月13日記、2002年6月5日改訂)

あさりの味噌汁をぶっかけたのは「深川丼」で、冷たい味噌汁をかけたのが「冷や汁」で、立派に「伝統料理」「郷土料理」として通用しているのに、味噌汁ぶっかけめしは、なぜ「行儀が悪い」「下品」ということになってしまうのか。とにかく、ぶっかけめしの世界を、もっと知るべきである。『ぶっかけめしの悦楽』には、こう書いた。

たとえば丼物について、丼飯の上に具をのせたもの、としかみれないとしたら、いかにも浅薄な人生しかおくってないことになるだろう。もっと、もっと、深い。カレーライスはもちろん、牛丼カツ丼親子丼、天丼うな丼中華丼。――「丼物」などとよぶが、そのほとんどは、かけめしである。そもそも「丼物」という呼び方は見た目の、スタイルあるいは器のイメージであって料理を表現してない。料理としては、ほとんどの丼物が、かけめしなのだ。

ま、そういうわけで、どんなかけめしがあるか。どんどん、探ってみよう。県名だけのものは、出典が『日本の食生活全集』(農山漁村文化協会)か、特定困難なもの。これから、どんどんリンク先を増やしていくよ。また、あなたが知っている、あるいは好きなかけめしを、メールで知らせて欲しい。

2004年8月31日版
順次掲載しますが確認作業など時間がかかります。よろしくおつきあいください。

あいざつま  愛媛県 -
アジの冷汁ごはん - 参考リンク
アジ飯 愛媛県 参考リンク
あつ飯  大分県 参考リンク
あゆのさつま  愛媛県 -
あゆ飯  宮崎県 -
いなのかけ飯  岡山県 -
いもかけ飯  鳥取県 -
いも汁  岐阜県 -
うずみ  広島県 -
うずめ豆腐  岡山県 -
うずめ飯  広島県 -
ウニ・ホヤ丼  - 「全日本食えばわかる図鑑」椎名誠・集英社文庫
うにぶっかけめし 宮城県 Webで発見
うにめし  - 「男の手料理」池田満寿夫・中公文庫
カキの天ぷら丼  - 「男の手料理」池田満寿夫・中公文庫
カキ丼  - 「男の手料理」池田満寿夫・中公文庫
カキ丼  岡山県 -
かぐら飯  岩手県 -
カツ丼  - 「食べる」朝日新聞テーマ談話室編・朝日新聞社
カツ丼  - 「食べるたびに、哀しくて…」林真理子・角川文庫
かまど返しまま  秋田県 Webで発見
きりいものとろろ  広島県 -
くさぎなを使ったこちのかけ飯  岡山県 -
げたのかけ飯  岡山県 -
さつま 大分県 -
さつま 兵庫県 -
さつま 山口県 -
さつま  愛媛県 参考リンク
さつま汁  広島県 -
シソ肉バター丼 - 「全日本食えばわかる図鑑」椎名誠・集英社文庫
汁かけめし 熊本県 Webで発見
じねんじょのとろろ汁 愛知県 -
じょごもとろろ 山形県 -
ずがにかけ飯 岡山県 -
ソースカツ丼 - -
タヌキ丼 - 「食べるたびに、哀しくて…」林真理子・角川文庫
豆腐飯 鳥取県 -
トウフ丼 - 「男の手料理」(揚げドウフ)池田満寿夫・中公文庫
とろろ 福島県 -
ネギマ丼 - 「実践講座 台所の美味学」江原恵・朝日新聞社
のっかり - 「私の食物誌」(のっかり)池田弥三郎・新潮文庫
はもどんぶり 宮城県 -
ビフテキ丼 「食卓の情景」池波正太郎・新潮文庫
ヒヤッ汁(冷や汁) 「檀流クッキング」(冷や汁)檀一雄・中公文庫
冷や汁 宮崎県 参考リンク
冷や汁 長崎県
冷や汁 鹿児島県
冷や汁 福岡県
冷や汁 愛媛県
ひゅうが飯 愛媛県 参考リンク
ぶっかけ麦飯 栃木県
ぶっかけ飯 栃木県
麦とろ 栃木県
フナめし 岡山県 参考リンク
ぶっかけ飯 「食べる」(「ぶっかけ飯」はうまい)朝日新聞テーマ談話室編・朝日新聞社
ぼっかけ 福井県
ぼっかけ汁 福井県
豆腐のぼっかけ 福井県
ぼっかけ 愛媛県
もぐり飯 広島県
やまいものとろろ汁 和歌山県
やまいものとろろ汁 愛知県
やまいものとろ飯 静岡県
山かけめし 岡山県
ヨロンどんぶり 「太陽」1994年10月号「特集・作家の食卓」、「デザートのあなた」森瑶子・集英社文庫
黄飯汁 大分県
丸麦ごはんの冷や汁かけ 鹿児島県
丸麦飯の冷や汁かけ 鹿児島県
牛めし 東京都
牛肉のシソ葉いため 「ショージ君の『料理大好き!』」(三分クッキングの巻)東海林さだお・新潮文庫
鶏肉の汁かけ飯 愛媛県
鶏飯 鹿児島県
菜飯 沖縄県
菜飯(せふぁん) 「料理沖縄物語」(豚飯菜飯婚礼の夜)古波頭保好・作品社
鮭の親子飯 北海道
煮カツ丼 「食べるたびに、哀しくて」林真理子・角川文庫
煮カツ丼 山梨県
汁かけごはん 宮城県
醤油めし 「カレーライスの話」江原恵・三一新書
深川飯 「剣客商売 待ち伏せ」(待ち伏せ)池波正太郎・新潮文庫
深川飯 「最暗黒の東京」松原岩五郎・岩波文庫、「東京の下層社会」紀田順一郎・新潮社
深川飯 東京都
親子飯 北海道
大根おろしめし(仮称) 「台所太平記}谷崎潤一郎・中公文庫
茶飯あんかけ 「幕末明治女百話」篠田鉱造・岩波文庫
鉄火飯 「料理名由来考」志の島忠+浪川寛治・三一書房
豆腐のかけ飯 岡山県
豚飯 沖縄県
豚飯(とぅんふぁん) 「料理沖縄物語」(豚飯菜飯婚礼の夜)古波頭保好・作品社
猫飯 「男の手料理」(揚げドウフ)池田満寿夫・中公文庫
馬肉入りのカレーライス 熊本県
馬肉飯 「最暗黒の東京」松原岩五郎・岩波文庫、「東京の下層社会」紀田順一郎・新潮社
馬肉飯 東京都
麦飯とろろ 福岡県
肥前の船頭飯 佐賀県
味噌汁ぶっかけめし 「全日本食えばわかる図鑑」(”味噌汁ぶっかけめし”の遠い夏)椎名誠・集英社文庫
味噌汁ぶっかけめし 「日本の食事様式」(熱い飯に味噌汁かけて)児玉定子・中公新書
目玉焼丼 「男の料理」(コロンブスの卵丼)池田満寿夫・中公文庫
目玉冷飯 「食の地平線」(「あとがき」にかえて)玉村豊男・文春文庫
野うさぎのたたきかけ飯 岡山県
若狭の汁粥 福井県
ザ大衆食トップヤッぶっかけめし