消滅録2 2002年4月24日版
足立区北千住駅前 おかめ 4月23日、東京・足立区北千住駅西口に出ると、見慣れた景色が変わっていた。 駅前広場から、その角を曲がった大通りの入り口あたり一帯にあった、商店が消えて工事中になっていた。 聞けば、丸井が入る再開発ビルが建つのだそうである。かくてまた一つ、どこにでもある景色が生まれることになる。 おかめ食堂は、味がよくないというひともいたが、常連は少なくなかった。 それぞれの立地で、それぞれの味で、それぞれの客がつく、大衆食堂とは、そういうものだったが。 おかめ食堂の左隣の中華屋の角に並んで、伊勢屋があった。いなりずし、かんぴょうまき、赤飯、だんご、ラーメン、ビールなどがある、いわゆる「甘味喫茶」あるいは「甘味食堂」と呼ばれるものだ。 かつては、駅前には、このような店が多く、その多くが、マルに米の字マークの伊勢屋だった。こういうところで「いっぷく」やったものである。 いま、上の伊勢屋の写真を撮った位置から見ると、こんなあんばい。 |