ちゃんこ鍋のナゾ
(03年7月25日記) ここのところ資料探しが続いているのだが、以前撮ったままの写真や何かイロイロ出てきた。これは、中野区中野の「力士」で去年02年11月にちゃんこ鍋を食べたときの写真だ。 昨年の後半から今年にかけて、貧民シゴトの打ち合わせもあって、力士でよくちゃんこ鍋を食べた。力士は中野駅北口、サンロードを行って、ブロードウエイの手前を右に曲がって左に入る、あやしいあやしい昭和の雰囲気の横丁にあって、たたずまいも値段も大衆的でよいのだ。もちろん味もよい。 1ヵ月ほど前にも力士で食べたが、ちゃんこ鍋は夏でもうまい。いや、そもそも夏の暑いさなか、フウフウ食べる鍋もうまいのだ。しかし、今年の夏は、なんじゃい、もう7月が終るというのに寒くてかなわん、余計に鍋が食べたくなる。 しかし、ちゃんこ鍋はナゾである。いまでは冬になるとスーパーの店頭に「ちゃんこ鍋セット」なるものが並ぶほどなのだが、ちゃんこ鍋というのは、いかなる料理なのか、なかなか説明がつかない。おれとしては、「とにかく”揚げ”が入っているのが”ちゃんこ鍋”だ!」ぐらいの区別しかつかない。今日の鍋はちゃんこ風にやろうというときは、揚げを買ってきて入れる、それぐらいしかないのだ。上の写真、力士の鍋も、豆腐のそば左側に、ちゃんと揚げがあるぞ。 ちゃんこ鍋は、「郷土料理」とはいえないかもしれないが「業界料理」といえる。相撲界の大家族料理といえるだろう。どうやら相撲界では「ちゃんこ」といえば「食事」を意味し、カレーライスのときでも「ちゃんこ」というらしいが。 そもそも鍋物は、日本文化を象徴するような、なんでもアリの雑種的ごった煮であり、なかでもちゃんこ鍋は、いちばんそういう雑種な日本文化らしい料理ではないだろうか。ゴッタゴッタ煮て、ガツンガツン食べる。ああ、食べたくなった、明日は、ちゃんこ鍋やろうかなあ。 力士 中野区中野5-55-17。力士のオヤジもいいよ〜。 大衆食的 |