さんちゃん食堂
(03年1月31日記) 川崎市中原区、東急東横線新丸子駅下車徒歩5分。水曜日休み。営業時間12時から20時。電話、044−722−2863。 テーブルをつけて並べて3列、それに厨房前にカウンター席、定員70名ほど。以前は新宿駅周辺などにたくさんあった、和洋中なんでもありの大きな大衆食堂のスタイル。メニュー、規模、雰囲気、これだけの大衆食堂は少なくなった。 ![]() 可愛いねえちゃんに野獣なような男、これはどういう組み合わせか?などと考えることはない。ひとの顔は、どうでもよいのである。バックの壁を見て欲しい。壁という壁には空がないほど、メニューやらポスターだ。これこそ大衆食堂の猥雑系美学、力強いインテリアなのだ。すばらしい! あっ、この写真の男、おれじゃないよ。念のため。 バックの貼り紙、これを見れば説明はいらない。「焼酎お湯割り 350円」「焼酎水割り 350円」「焼酎ロック 350円」「烏龍割り 350円」「キリンクラシックラガー 500円」「サワー各種 300円」「松竹梅 300円」、ほかにも生ビールピッチャーから八海山まである。ま、ビール大瓶500円だから、いかに大衆的な店かわかるだろう。 ● 昨年「大衆食者の食卓」のコーナーで紹介したが、さんちゃん食堂については、吉田謙太郎さんからオススメのメールをいただいた。ほかのひとにも話をきき、ぜひ行ってみたいと思っていたが、なにせ「ついで」がないと行かないモノグサ主義だから、のびのびになって、やっと今年の1月12日に行くチャンスに恵まれた。 まずは、吉田謙太郎さんの紹介文を、ここに再録しよう。 ところで、東急東横線の新丸子駅付近にサンチャン食堂というのがあるぞ。まさしく大衆食堂だ。以前はよく行ったなぁ。地方からの出稼ぎの人たちが周辺地域から歩いてくるところ。ここの三人姉妹の注文の取り方をみているとすげーおもしろい。天才じゃないかと思う。厨房を覗くとそらもう戦争状態だ。アルバイトにはバイトはできんほど混んでるのじゃ。どよんとした大衆食堂ではないが、一度はみるべきかもね。TVに一度でたことあるけど、かわらんはずだ、あすこは。 ● 客は老若男女ガキと多彩。みんな全身で食事を楽しんでいた。 吉田さんの紹介には「地方からの出稼ぎ…」とあるが、それだけじゃなく、ご近所の老若男女ガキ、じつにさまざまな客。スレンダー若い美女がどんぶりめし食べているなんていいなあ。子供づれがいる、こういう昔ながらの大衆食堂で見るのは久しぶりだなあ。小中学生のころ、親と大衆食堂でめしを食べたのを思い出した。小さいときから親に連れられて、こういう食堂でめしを食べていたら、おれのように正しい立派なおとなになるだろう。おれたちの近くには、小学生高学年と思われる男の子をつれた親父、仲良くうれしげにチャーハンともやしイタメにもう一品忘れた、それにビール1本、千数百円払って満足げに帰っていった。こういう食堂があれば、かあちゃんの家出を恐れるこたあねえよなあ。もちろん、どろりしがないご老人も、キチッとめしくっている。 もうとにかくおれたちはガンガン食べたぞ。もちろん飲んだ。めんどうなリクツはいらない。メニューを見ればよい。しかし、このメニュー、これがいかにも大衆食堂的で、なりゆきで増えていった様子がわかる。メニューはまた食堂の歴史でもあるのだ。一番ふるそうなホワイトボードは、書いた文字の上に油汚れついて、拭いても落ちないかんじで、無理矢理ふいたところだけ地の白色になっている。 ![]() ![]() ああ、もう書くのがめんどうだ、どうだ!これが日本のめしだ!ってなものだ。 ドーンとくえ! うまいに決まってらあ。 大衆食的│大衆食堂系一覧 |