シジミの事情?人間の事情?

(2002年8月29日版)

昨日、北浦和駅近くのダイエー系スーパー、マルエツで買い物をしていたら、青森産と韓国産とロシア産のシジミを並べて売っていた。大げさに言えば、生まれて初めて見る光景だ。

なぜこのようなことになっているのか、しばし考えたふりしてみたがわからない。なんだか気分が落ち着かない。

国産ものの季節はずれということがあるのだろうか。季節はずれなら、シュンを尊ぶ日本人なら食べることはあるまいと思うが。ま、シュンなんか、もはや幻想だし。なんだか夏バテ気味にシジミをくうと、肝臓が元気になった気分になるのだよ。欲しいひともいるのだろう。

韓国じゃシジミの味噌汁たべるだろうか、ロシアじゃシジミの味噌汁たべるだろうか、食べるわきゃないよな。でも、シジミは食べるのか? 知らんなあ。

とにかく、それぞれ買ってきた。

写真、左から、韓国産、青森産、ロシア産。並んでいると、あきらかに違いがわかる。値段も、かなり違う。

しじみ三国志、か? ■大きさ
韓国産=青森産より大き目から小さ目まで大きさにばらつきがある。
青森産=小粒でふっくらした粒で揃っている。
ロシア産=かなり大きい粒で揃っている。

■殻の色合い
韓国産=黒褐色の褐色が、かなり濃い。
青森産=黒褐色の黒が濃く、黒々している。
ロシア産=黒褐色の、褐色がやや濃い。

■価格
韓国産=93円/100g
青森産=198円/100g
ロシア産=88円/100g


この値段の差には、いろいろな意味が含まれていそうだ。

で、別々の汁で試食してみる根性もなく、一緒に砂抜きし、一緒に国際交流的味噌汁にしてしまった。一緒に砂抜きは問題なかった、どれもうまく抜けた。実だけ食べてみると、青森産が一番旨味があって、ロシア産は大味ということはわかった。

煮たあとの殻の色は、さらに違いがはっきりした。上からロシア産、韓国産、青森産、十円玉である。この違いは、はたして、いかなる宇宙の真理を意味するのであろうか。これらのシジミは、いかなる事情で、このような姿で写真を撮られるハメになったのか。はたして、はたして……。

でも、なんじゃ、調べたら、シジミは8月もシュンじゃないか。
貧乏人は外国産を食べろ!

シジミの味噌汁はやめられない。
シジミの味噌汁をめしにかけて食べると、うまい。

ああ、しじみよしじみ……
三国一のしじみは…

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