メシゴトグラフィティ 3-2 2002年5月3日版

群馬県JR高崎駅名物駅弁
「だるま弁当」の今日的お姿


(2001年8月某日記、2002年5月3日改訂復活)

だるま弁当食べ始めてから思いついて写真を撮った。たて最大約13.5センチよこ最大約11.3センチ、深さ約5センチ。プラスチック製容器。900円!!!!!。

かつては列車が高崎駅に入ると、列車が停車する前からだるま弁当売りの声が響き、人びとは窓から手をふり、あるいはホームを走り争って買ったものだが……。
新幹線以来、衰退の一途。

衰退したのは、だるま弁当ではない、旅情に親しむ機会であり、旅の文化だ。

いまや高崎駅から鉄道で長野県に入るには、新幹線を使うしかない。ジャアイアンツのように永遠に思われた碓氷峠越えの「信越本線」は、ズタズタである。荒城の月のように、ムカシノヒカリイマイズコである。

新幹線で東京と軽井沢を往復しているだけの移動人にはわからないだろうが、旅人となり小諸まで旅情を楽しみつつ各駅停車で行こうとしてみれば、わずか高崎と小諸のあいだに、今日的な数々の愚行をみてとれるだろう。


メシゴトグラフィティ