大衆食考-寺山修司さんの場合
(2002年1月7日記)
「大衆食」なる言葉を誰がはじめたかは知らないが、寺山修司さんは『書を捨てよ、町へ出よう』(1967年、芳賀書店)に、次のように書いている。これは、おれが「大衆食」なる言葉を目にした最初の記憶だ。
ライスカレーとラーメンとの時代的考察をしてみようと思いはじめた。
この二つの食物は、ともに学生やサラリーマンにもっとも身近なものであって、これに餃子を加えると大衆食「三種の神器」になる。
と、このあと続いて面白いことをいっている。が、省略。
もちろん、これが「大衆食である」ということではないし、大衆食は、ある種の「定義」があてはまるものではないと思う。それぞれがなにがしかの手がかりをもって探るものであり、それゆえ奥は深いのではないか。
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